女生徒
1940年の北村透谷賞次席(受賞は萩原朔太郎『帰郷者』)に選ばれたこの作品集から太宰の中期が始まります。女性の独白体を使った表題作の「女生徒」は川端康成に絶賛されました。他に「満願」、「姥捨」、「I can speak」、「富嶽百景」、「懶惰の歌留多」、「黄金風景」の7編を初刊本の順に収録。太宰の優しさがにじみ出ている本として愛されています。『女生徒』(砂子屋書房、1939年7月20日発行、日本近代文学館、1992年6月19日復刊)を底本に、巻頭に「ミニ解説」(北條一浩)を付けています。2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り読みやすくした縦書版電子書籍です。
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- 価格100円
アクリルの方は、本を読んで浮んだイメージがこの作品そのものだったので、すべて版画でやろうという方針からは外れるのですが使わせてもらいました。
書き下ろしの方の女の子の線は版画です。空は写真で、題字は毛筆。
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